ボクたちの交換日記（2013年 ショウゲート）

結成12年目の売れない芸人コンビ・・・彼らの生活と苦悩を　伊藤淳司と小出恵介が演じています。



田中洋平（伊藤淳史）　と　甲本孝志（小出恵介）　はお笑いコンビ　「房総スイマーズ」　を結成して12年。全く売れる気配もない彼らは間もなく30歳。
コンビのことやお互いのことを本音で語り合うべく　甲本の発案で交換日記を始める。

最初は嫌々だった田中も　後がない自分たちを何とかしようと　真剣に本音をぶつけ合う・・・
高校卒業時にお笑いへと誘ったのは甲本だが　足を引っ張っていることは自分でも分かっていて　ネタを書く田中の才能が羨ましくもあり　悩んでいる。



そして　ラストチャンスだと全てを賭けて　二人はお笑いコンテストに出場する・・・

家賃が払えない甲本の面倒を見ながら働く　新谷久美（長澤まさみ）　や　田中に好意を寄せ　応援している　宇田川麻衣子（木村文乃）。　一旗挙げたいが思い通りに行かない　芸人を取り巻く環境を　佐々木蔵之助　佐藤二郎　ムロツヨシ　カンニング竹山　他お笑い芸人　らが添える形で表現しています。



コンテストでの失敗から解散を切り出す甲本・・・　渋々それを受け入れる田中・・・

時を経て二人の人生は激変し　哀しくも感動のラストを迎えます・・・

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杉原千畝 スギハラチウネ（2015年 東宝）

ひとりの日本人が　世界を変えた・・・。

あなたは知っていますが？
激動の第二次世界大戦下。外交官として赴任していたリトニアで　ナチスの迫害から逃れてきたユダヤ難民に　日本通過ビザを発給し　6000人もの命を救った１人の日本人がいたことを・・・。その男の名は　杉原千畝。



どうしても劇場で観たかったのですが　バタバタと忙しくて　ようやく今日　観ることが出来ました。終了が近いのか　一日一度しか上映がなく　サービスディということもあって　平日にもかかわらず　まぁまぁな観客数でした。
驚いたことに　上映が終わってもエンドロールが終わるまで　誰一人と席を立たず　涙している人も何人かいるほどの　感動大作でした。

上映中ですので詳細は記しませんが　第二次世界大戦前後に実在する外交官　杉原千畝　の半生を映画化した作品です。
数ヶ国語を操り　諜報活動に長けている杉原・・・ロシアを始めナチスドイツの侵略　そのドイツと手を組み　アメリカへ攻撃（真珠湾攻撃）を仕掛けてしまう日本。
世界情勢を収集し　日本の危機管理を訴えてきた杉原は　ロシアから警戒され　ペルソナ・ノン・グラータ（好ましからざる人物）　に指定された日本初の外交官であった。



裏切りが発端で一時帰国し　友人の妹であった幸子と結婚。モスクワへの赴任を目指していたが　杉原の諜報力を懸念したロシアから入国を拒否されてしまう。

そして赴任したリトニアで　相棒のベシュと共にヨーロッパ情報を分析していたところ　ドイツのポーランド侵攻が始まった。更に第二次世界大戦が勃発し　ナチスに迫害され　国を追われた多くのユダヤ難民が　日本領事館へビザを求めてくる・・・
必死に助けを請う難民たち・・・しかし日本政府の了承は取れない・・・
自らの危険と立場を顧みず　杉原が下した　世界を変える決断は・・・



杉原千畝（唐澤寿明）　妻となる幸（小雪）　が歴史大作を見事に表現しています。
他に　小日向文世　塚本高史　濱田岳　二階堂智　板尾創路　滝藤賢一　石橋凌　ボリスシッツ　アグニェシュカ・グロホフスカ　ミハウ・ジュラフスキ　など日本とポーランドの俳優が　融合して創りあげています。

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Dolls ドールズ （2002年 松竹）

北野武監督が描く　独特な恋愛感・・・　初めて純愛作に挑んだといわれる作品です。



松本（西島秀俊）　は　恋人の　佐和子（菅野美穂）　を裏切り社長令嬢との結婚を決める。裏切られた佐和子は　発狂し記憶喪失となってしまう。
それを知った松本は　挙式当日に全てを投げ出して　佐和子を連れ出し　ホームレスのように彷徨いながら同じ時を過ごす・・・

トップアイドルの　春奈（深田恭子）　と　彼女に全てを捧げる　追っかけの　温井（武重勉）。ある日突然の事故で　春奈は片目を失ってしまい　トップアイドルの座からも転落し　姿を消した・・・　それでも一途に春奈を想う温井が取った狂気とも思える行動は・・・



良子（松原智恵子/大塚由祐子）　は　毎週土曜日に会っていた公園のベンチで　一人前の男になって迎えに来ると約束して別れた　彼を信じて　何十年も待ち続けている。
ある日　任侠の世界から身を引いた　親分（三橋達也/津田寛治）　は　土曜日であることを思い出し　公園へ向かう・・・



この作品への出演がターニングポイントと　後に西島秀俊が語っているように　純愛ではあるものの独特の世界観です。台詞がほとんどなく　「あなたに　ここに　いてほしい。」　という想いを　日本の素晴らしい四季を背景に　破滅型に描いています。

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想いのこし（2014年 東映）

ある日　突然・・・　　下された運命・・・　　死んでしまった４人・・・　　
生き残った青年・・・　　それぞれの「想い」を巡る物語・・・



金と女に節操がないいい加減なダフ屋　本多ガジロウ（岡田将生）　はある夜　交通事故に遭う・・・　幸いにもガジロウは無事だったが　車を運転していた　明珍ジョニー（鹿賀丈史）　と　同乗していたポールダンサーの　笠原ユウコ（広末涼子）　円山ルカ（木南晴夏）　犬塚ケイ（松井愛莉）　は亡くなってしまう・・・しかもこの世に大きな未練を残して・・・

ルカは結婚式目前の婚約者に　ケイは想いを寄せていた同級生に　元消防士のジョニーはやり残した仕事を　そして　シングルマザーのユウコはひとり残される小学４年生のひとり息子に・・・それぞれが大切な人に伝えたい「想い」を抱えていた。



なぜか　死んでしまった4人の姿が　見えるガジロウに自分たちの「想い」を叶えて欲しいと　ユウコ達は懇願する。
嫌々ながらも謝礼の大金に目がくらみ　いい加減に引き受けたガジロウだが　１人　また１人と　４人の代わりに　それぞれの大切な人へ「想い」を伝える中で　いい加減なサイテー男の心が揺れ始め　やがて「想い」を感じるように変化していく・・・

そして　１人息子を残して成仏できないユウコと残された息子の幸太郎（巨勢竜也）。母の子への想い・・・子の母への想い・・・　底知れぬ深い愛情を知ったとき　ガジロウは驚く行動をとる。



人が人を想う・・・そして想いに人は励まされ　応える・・・
素晴らしい感動を　想いを　響かせる邦画です。

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私の男（2014年 日活）

北海道南西沖地震・・・奥尻島に猛威を振るった津波で　１０歳の　花（山田望叶）　は孤児となってしまい　遠い親戚だという　海上保安官の　腐野淳悟（浅野忠信）　に引き取られ　腐野花（二階堂ふみ）　として成長する・・・



花が高校生になった頃　当時から二人を見守ってきた地元の名士で　遠縁でもある　大塩（藤竜也）　は　孫娘である　小町（河井青葉）　と交際している　淳悟と花の歪んだ関係に気付く・・・
そして　淳悟から離れるようにと　花を説得するが　花の策略か　事故か　オホーツクの流氷上で　遺体となって発見される。



その後　遺体発見現場に残されていた　花の眼鏡を手に　淳悟と花の住む家を訪れた警察官の　田岡（モロ師岡）　を淳悟は刺殺してしまう・・・

淳悟と花は逃げるように紋別を去り　東京へ出るものの　淳悟は抜け殻のようになってしまい　大手企業の受付として働く花には　親会社の専務の息子　尾崎美郎（高良健吾）　が好意を寄せるが　淳悟の薄気味悪さに恐怖を感じて尾崎は逃げるように出て行き・・・花も淳悟の元を去っていく。



３年後・・・
大輔（三浦貴大）　という男性と結婚を決めた花は　３年ぶりに淳悟を呼び出し　高級レストランで再会を果たす。
淳悟　花　大輔　３人が座るテーブルの下で　花は靴を脱いだ足で　淳悟の足の甲を愛撫する・・・



禁断　濃密　挑発　妖艶　嫉妬・・・　淳悟と花の本当の関係や　生い立ちから構成されたであろう人格　愛情表現　などの心理描写と　官能的で美しい性描写　が素晴らしく　二階堂ふみ　の狂っているのかと思わせるほどの表現力には圧倒されます。

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渋谷（2010年 ビーワイルド）

人は何かを探している　そして自分を探して欲しいと望んでいる・・・

雑誌のカメラマンと　一人の少女が渋谷の路上で出会い　交わりながら心を開いていく・・・　都会の片隅で起こるノンフィクションです。



駆け出しのカメラマン　水澤一成（綾野剛）　は渋谷で少女たちを撮影しているが　編集長の　栗山（石田えり）　から　被写体の上辺しか捉えていない　もっとひとりの人間と向き合うようにと指摘される。

帰宅した水澤は　モデル募集に応募してきた　履歴書の一枚に目が留まる。顔写真は漫画の切り抜きで　あとは空白　「わたしをさがして」　という言葉と携帯番号が書かれている・・・



夜の渋谷　歩いていた水澤は　「死んでもいいじゃん」　という叫び声で立ち止まる。　少女（ユリカ/佐津川愛美）　が　母親（松田美由紀）　にそう叫んで突き飛ばしていた・・・

少女を追うと　ファッションヘルスで働いていた。水澤は彼女を指名して母親との関係を尋ねるが追い出されてしまう・・・
が　少女に興味を持った水澤は何をするでもなく　ヘルスに通い　自分自身の過去を少女に語り始める。そして少しずつ少女は自らを明かしはじめ　二人の関係と距離が変わっていき　履歴書の少女であることがわかる・・・



大きな町の隅で　小さな出会いがあり　ダークな現実の中で　変化していく感受性が表現されています。

ヘルスの店員（井浦新）　や　身体と引き換えに一夜の寝床を探す　ユウ（大島優子）　その他　斎藤工　西村和彦　藤井リナ　があまり見ない役どころを演じています。

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MOZU劇場版（2015年 東宝）

倉木尚武（西島秀俊）　　大杉良太（香川照之）　　明星美希（真木よう子）
津城俊輔（小日向文世）　東和夫（長谷川博己）　　新谷和彦（池松壮亮）
鳴宮啓介（伊藤淳史）　　大杉めぐみ（杉咲花）

このドラマメンバーの他に　

ダルマ（ビートたけし）　高柳隆市（伊勢谷友介）　権藤剛（松坂桃李）

が出演。



妻子の死を追うが為に　組織から逸脱してしまった　公安警察官　倉木。ドラマでは　大杉・明星と共に警察内部の闇を晒したが　それは氷山の僅かな僅かな一角でしかなかった。

劇場版では冒頭から　高層ビル占拠　ベナム大使館襲撃と　凶悪テロが発生する。これら全ての事件は　日本犯罪史上の重大事件を裏で操ってきた　ダルマ　の元　プランナーである高柳と　実行部隊を率いる権藤が　極秘裏に遂行しているのだった。


そして驚くべき真相に向けて　灼熱の地ベナム共和国を舞台に　死闘が幕を明ける。



現在上映中ですので　詳細は記しませんが　ドラマもドラマの域を超えていましたし　劇場版も邦画でこれほどのシーンが撮れるのか・・・　というほど　爆破・アクションとCGも息を飲む場面の連続です。
狂気的な・・・猟奇的な・・・シーンも目を覆うほど　ゾッとします。
ドラマメンバーは勿論ですし　ビートたけしの存在感　松坂桃李の狂気感　伊勢谷友介の冷酷感　も否応なく　引き付けられます。劇場での観覧がおすすめです。

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ハング（2014年 BeeTV）

「ストロベリーナイト」で知られる作家の　誉田哲也　曰く　自身が書いた警察小説の中で最もハードでヘヴィであり　映像化は不可能かもしれないと思っていた・・・という作品。



「人生なんてちょっとした事で狂っちまうんだ・・・」

警視庁捜査一課の刑事　津原英太（市原隼人）　はある投書映像が発端で　迷宮入りしていた殺人事件の再捜査を命令される。
津原も所属する　堀田（時任三郎）　率いる「堀田班」は　個性と仲間意識が強く　次第に容疑者へと近づいていく・・・
が　なぜか「堀田班」は解散を言い渡され　津原たちは捜査一課から別々の所轄へと異動させられてしまう。



半年後　津原はかつて「堀田班」だった　小沢（金子ノブアキ）　が警察を辞め記者になり　殺人事件と「堀田班」突然の解散・異動・・・この謎を調べていることを知り　津原も真相解明に加わる。

強大な組織の闇に向かって少しずつ歩を進める　津原と小沢だが　かつての仲間やその兄妹までもが犠牲になる・・・
そして　正しい正義感の為に　人生が狂ってしまった殺人者に突き当たり　大きく深い闇が　やがて照らされていく・・・



他に　山本裕典　　浅利陽介　　石橋蓮司　　蓮佛美沙子　　盛岡豊　　などが競演。

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晴天の霹靂（2014年 東宝）

原作・監督・出演　と　劇団ひとり　のマルチな才能に　悲しく切ない中にも　前向きな明るさを演じられる　大泉洋　が加わり　家族愛をテーマにした不思議な・・・そして感動する物語が描かれています。



轟晴夫（大泉洋）　　轟正太郎（劇団ひとり）　　花村悦子（柴咲コウ）

売れないマジシャンの　晴夫は　後輩にも追い抜かれ　場末のマジックバーで半ばあきらめながら働いている。
ある日　警察から亡くなったホームレスが父親の正太郎ではないかと連絡が入る。晴夫が幼い頃　父もまた売れないマジシャンであり　母親は愛想をつかして逃げていったと聞かされている。
父が住んでいた橋の下のダンボールハウスを訪れた晴夫は　惨めな日々を生きている自分と正太郎を重ね合わせ　なぜ自分は生まれてきたのかと涙する・・・

その時　青空に閃光が走り　晴夫を直撃する・・・青天の霹靂・・・



気付いた晴夫は40年前にタイムスリップしていた・・・
途方にくれながら手を動かしている晴夫・・・その手先を見て驚いた子供に連れられ　浅草ホールを訪れる。そこで　支配人（風間杜夫）　から　悦子　をアシスタントに舞台に立ってみろといわれる。

そう　アシスタントの悦子は　若かりし日の晴夫の母親だった・・・そして悦子と同棲している　売れないマジシャンが　若かりし頃の父親　正太郎だった・・・

悦子の妊娠が発覚し　正太郎とコンビを組むことになった晴夫・・・

やがて　晴夫の出生の秘密や　果てしなく深い正太郎と悦子の愛情が明らかになっていく・・・



大泉洋　劇団ひとり　柴咲コウ　これほどにハマる配役はそうそうありません。時代背景も重なって・・・感動です。

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落下する夕方（1998年 松竹）

１７年ほど前の邦画です。
何を借りると決めるでもなく　TSUTAYA　をウロウロしていて　若い頃の　原田知世　渡部篤郎　菅野美穂　の共演作が目につきました。



坪田リカ（原田知世）　　薮内健吾（渡部篤郎）　　根津華子（菅野美穂）

リカと健吾は同棲して４年になる。しっかり者の雰囲気である　リカ　と　少し頼りない感じの　健吾は　いい雰囲気で暮らしていて　近い将来に結婚するのだろうと思わせる。
健吾の先輩　柴田（中井貴一）　のパラグライダー事故の一端が　リカにあることを除けば・・・

ある日　リカは健吾から突然の別れを告げられる。
健吾は自由奔放で不思議な魅力を持ち　人をひきつける　華子　に心を奪われてしまったのだった。
あのことを除けば　順調だったはずなのに・・・　健吾が出て行っても現実を受け止められずに　リカは抜け殻のような生活の中で　健吾を待ち続ける。



2DKの家賃に困り　週末のアルバイトを探していたある日　華子が訪ねてきて　そのまま部屋に住み着いてしまう。
「３人にとっては完璧な解決策だと思うけど・・・」という華子の理由に混乱する　リカ　だがおかまいなく　華子は暮らし始める。
更に　華子に会うために健吾もかつてリカと同棲していた部屋を訪れるようになる。
そして　奇妙な３人の関係が始まる・・・

健吾に会いたい気持ちから　華子を追い出せないリカ。次第に二人の間には不思議な感情が生まれ始める・・・　そして奔放に見える華子が抱える心の苦しみを知った後　３人の関係は思わぬ形で崩れていく・・・



主に３人の物語ですが　浅野忠信　岡本信人　国生小百合　大杉蓮　が少しずつ絡む役で厚みを出しています。

菅野美穂　この頃から豊かな演技力だったんですね。

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タグ：邦画 大杉蓮 国生小百合 浅野忠信 中井貴一 菅野美穂 渡部篤郎 原田知世 落下する夕方

アンフェア the end（2015年 東宝）

イオンシネマのサービスdayということで　たまには劇場でと思い　「アンフェアthe end」を観ました。

篠原涼子　永山絢斗　阿部サダヲ　吉田鋼太郎　加藤雅也　
向井地美音　AKIRA　寺島 進　佐藤浩市



2006年にドラマとして始まった同作品も今回の劇場版で完結です。
今回の出演俳優は勿論　過去にも　香川照之　江口洋介　椎名桔平　瑛太　濱田マリ　西島秀俊　などなど　数多くの実力は俳優が競演し　存在感を示しています。

過去の物語から繋がっていて　有能な刑事である父が亡くなった真相を探るべく　刑事となった　雪平夏美（篠原涼子）。父が追っていたのは警察を含む　法治国家日本　の闇の部分・・・
それに迫る過程で重要な機密データを手に入れ（前作はここまで）　父の無念を晴らす策を練り　機会をうかがっていた。
警察・検察の面々　元夫　元恋人　・・・　誰が味方で誰が敵なのか・・・
父の死の真相は・・・父を殺したのは・・・　全てが明らかになります。



現在上映中ですので　詳しくは記しませんが　音響効果とカメラワークが印象的でした。迫力とスピード感　緊張感と恐怖感　を演出するカメラワークと　それらを増幅させる音響が効果的で　見応えのあるストーリー展開と　引き込まれる俳優の演技との相乗効果が素晴らしく感じます。

物語の結末も　この人達が仲間で・・・そして熱くいい人で　ホッとしたのが私的な感覚でした。このカメラワークと音響を感じるには　劇場がオススメです。



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秘愛（2013年 オールインエンタテイメント）

本田透(山本太郎)　　　平井亜梨沙（福間文香）　　　川端真治（淵上泰史）　　　　
大島千春(丸尾歩)　　　高島由香里（八木菜々花）



愛する妻と別居・・・　ランチ合コンで知り合った若い女性と関係を・・・
と言えばベタな不倫話のようですが　そうではなく　男は妻への深い愛情を持ちながら　なす術のない現実と向き合っていた・・・

心を閉ざし　他人とは一線を引いて　独りで日々を過ごす透は同期の友人に誘われ　渋々ながら出向いたランチ合コンで亜梨沙という女性と知り合う。
互いに　彼氏彼女は作らない主義であったが　家が近く　ある事情で　亜梨沙が透の家に泊まったことがきっかけで　距離が縮まり惹かれ合ってゆく2人。



しかし　幸せな時間はそう長くは続かなかった・・・

ある時　透の前にひとりの女が現れ　裏切り者！　と言い放った。　実は　透には妻がいて　彼女はその妹だった・・・
そこから次第に透の過去と本当の姿が明らかになっていき　数年後のラストシーンでは思いも寄らない現実を迎える。



夫として　男として　どうすればいいのか　どう生きればいいのか　現実に　この物語のような状況におかれている人もいるのではないでしょうか　考えさせられます。

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ドライブイン浦生（2014年 コピアポア・フィルム）

父→蒲生三郎（永瀬正敏）　　　母→蒲生しのぶ（猫田直）
姉→蒲生沙紀（黒川芽以）　　　弟→蒲生俊也（染谷翔太）



街道沿いでドライブインを営む　三郎。短気で気まぐれな　三郎に経営できる筈もなく　店はさびれて　廃業寸前。
そんな三郎に何故付き合っているのか・・・あきれ果てているようにも見えるが　一緒に暮らしている　しのぶ。

姉の沙紀　と　弟の俊也　は物心ついたときから「バカの家の子供」と蔑まれ　ろくな人生を送れず　特に三郎と合わなかった沙紀は自分の境遇に失望し　グレたあげくに妊娠・・・家を飛び出してしまう。



数年後　夫のDVから逃れるため　行くあてのない沙紀は幼い娘を連れて実家へ出戻る。夫とどうするかを決断するべく　俊也と娘と共に夫の元へ向かう沙紀・・・
道中　沙紀と俊也に去来するのは意外にも　今は亡きあのろくでもない父のことだった。



子は親を選べませんが　同様に親も子を選べません。
子供の人格が形成されるにつれ　お互いに1人の人間として　摩擦は少なからず表立ってくるのではないでしょうか。
しかし　夫婦と違い親子は血が繋がっています。全ての親が子を・・・全ての子が親を・・・好きになれるとは思いませんが　DNAを受け継いでいることは間違いなく　互いを認めようとする気持ちは　持とうと思えるはずです。



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海を感じる時（2014年 ファントムフィルム）

1970年代後半の原作。高校生の男女が　男性へ・・・　女性へ・・・　と成長していく過程での　閉鎖的な空間や思いのすれ違い　美しくも見苦しくもあり　かつ一途ながら歪んでいるようにも感じる相手への思いを　生々しく描写しています。



高校2年　新聞部の　恵美子（市川由衣）　は部室で暇を持て余していたところ　先輩の3年生　洋（池松壮亮）　と顔をあわせ　キスを迫られ衝動的に許してしまう。
しかし　恵美子の気持ちとは裏腹に　洋は　「女の人の体に興味があっただけ。君じゃなくてもよかった」　と告げる・・・



それぞれの生い立ちから作られた人格・・・　恵美子は拒絶されながらも一途に　洋を求める・・・
洋も拒みながらではあるが　恵美子の身体だけを求める・・・
卒業・進学と共に洋は上京するが　恵美子の思いは増し　厳格な母親とぶつかりながらも　洋の元へ通いつめては身体を差し出し　洋の近くにいたい一心から　卒業と同時に東京の花屋で働き始める。



そして月日はたち　少女から女へと目覚めていく中で　洋との関係に寂しさを募らせ　求める立場ではなく求められたいと願うようになり　少しずつ心が変わっていく・・・
その頃から　洋の心は逆に　恵美子へと向かっていき　すれ違いが摩擦を生み　傷つき　反発しあいながら　それぞれの立場が逆転していく・・・



純粋なラブストーリーではなく　男子・女子から男性・女性へと変化する心情を　猟奇的に描いている　池松壮亮　と　市川由衣　の世界です。

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タグ：邦画 海を感じる時 市川由衣 池松壮亮

ゲノムハザード ある天才科学者の5日間（2014年 アスミック・エース）

誰が？　なんのために？！　僕の記憶を奪ったのか！
―5日後　すべての記憶は消える。

石神武人/オ・ジヌ（西島秀俊）
ハン・ユリ（中村ゆり）
カン・ジウォン（キム・ヒョジン）
美由紀（真木よう子）



仕事を終え　帰宅した石上武人は　殺害されている　妻ユリ　を発見する。動転している中　鳴り響く電話に出ると　目の前で亡くなっている妻の声が・・・
そして　自宅に入り込んで来た　警察を騙る男たちに追われることになる。

石上武人・・・本当は日本人の会社員ではなく　韓国人科学者　オ・ジヌ　だった。彼の記憶は上書きされていたのだ。
警察を騙る男達から逃れながら　正体不明の女性記者　カン・ジウォン　と真実を追うなかで　妻を装う　美由紀　が近づいてくる・・・



誰が　何の為に　記憶を奪い　上書きし　そして追われているのか・・・
全ての記憶が消えるまで　残り5日間　そして遂に驚くべき真実が明らかに・・・



日韓合作映画です。俳優の共演だけではなく　企画・制作・配給も両国で行われていてアクションシーンの殆どを自身で演じたという　西島秀俊。アクションは勿論のこと 記憶が重複し　かつ　一部が薄れている姿　薄れていく記憶に不安と恐怖を感じる
姿　迫真の演技に引き込まれます。

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タグ：邦画 ゲノムハザード 西島秀俊 キム・ヒョジン 真木よう子 天才科学者

永遠のゼロ（2013年 東宝）

岡田准一主演　「永遠のゼロ」　がノーカット地上波初放送。
太平洋戦争末期の信じられない作戦　神風特攻隊　・・・　生きることが恥とされた時代に　生きることに執着した　天才零戦搭乗員　と家族　仲間たちの　骨太で愛情に溢れる感動大作です。



2004年　佐伯健太郎（三浦春馬）　は　祖母：松乃（青年期：井上真央）　の葬儀で　祖父：大石賢一郎（夏八木勲/青年期：染谷翔太）　が　実の祖父ではないことを知る。　そして姉の　慶子（吹石一恵）　と共に　実の祖父である　宮部久蔵(青年期：岡田准一)　について調べ始める。



生存しているかつての戦友を探し尋ねるが　宮部に対しての言葉は　海軍一の臆病者　という酷く悲しい内容ばかりだった。
天才的な操縦技術を持ちながら　妻である松乃　と　生まれたばかりの一人娘：清子（風吹ジュン/幼少期：栗本有規）　のために　生きて帰ることに執着した宮部は　戦いになると離脱を繰り返したという・・・
そんな男が何故　最後は特攻に志願したのか・・・　若き青年が命がけで伝えたかったこと・・・　現代を生きる　健太郎　は受け取ることが出来るのか・・・
橋爪功（青年期：浜田岳）　山本學（青年期：三浦貴大）　田中泯（青年期：新井浩文）　らが熱く　そして悲しく演じています。



幼い頃に原爆ドーム　成人してからはひめゆりの塔　を訪れたことがあり　当時の手紙や遺品を目にすると　心が苦しくて　痛くて　たまりませんでした。
生まれた時代が時代であれば　我が身に起こっていた出来事かと思うと・・・
今も世界のどこかで　争いが起こり　多くの犠牲者や　被害者を生んでいます。自らの意思とは関係なく　戦地に赴かなければならない人達や　残される人達　関係もなく巻き込まれる人達・・・　絶対にあってはならないことです。

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アマルフィ 女神の報酬（2009年 東宝）

ホワイトアウトが映画化された　真保裕一　の小説が原作。
ローマ市内を中心に全編イタリアでの撮影。織田裕二と天海祐希がイタリアの街並みによく似合っています。



日本人外交官　黒田康作（織田裕二）　は予告されたテロ事件から日本人を守るため　ローマに派遣された。現地の日本大使館が　Ｇ８外務大臣会合の準備に追われている中　日本人少女の失踪事件が起こる。美術館のトイレに入った少女が誘拐されてしまい　黒田は外交官補佐の　安達香苗（戸田恵梨香）　と共に通訳担当を命じられる。

しかし　少女の母親　矢上紗江子（天海祐希）　宛の電話を　夫　として受けてしまったことから　黒田は事件に深くかかわっていく・・・



誘拐犯の指示通りに　ローマも街を奔走するが　警察のミスにより　より危険な状況下に置かれてしまう。
この辺りから　犯人確保を優先する警察と　それを阻止できなかった　黒田に対する紗江子の疑念が渦巻き始める・・

捜査権限のない外交官でありながら　知人のジャーナリスト　佐伯章悟（福山雅治）　から情報を受け　半ば強引な調査で掴んだ情報をもとに　アマルフィへ向かい　黒田は犯人グループに近づいていく・・・



しかし　犯行は単純な誘拐事件ではなく　藤井昌樹（佐藤浩市）　を中心とするＮＧＯメンバーによる　中近東国家の市民虐殺への復讐という大事件であり　彼らの目的は　7年前　陰で中近東国家へ資金援助を行い　今回のＧ８会合に参加している　川越亘外務大臣（平田満）　に自白を強要して殺害する事だった。



そして全貌を知った　黒田は　藤井の計画を阻もうとするが　藤井にも譲れぬ思いがあり　イタリア大統領やＧ８首脳　イタリア全土へのテロなどと　大規模な連鎖犯罪へと広がっていく・・・

黒田は　説得　で解決を図るが・・・　
ホワイトアウトに続き　織田裕二と佐藤浩市の思想が交錯し　ぶつかり合う激情に　熱くなります。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（敬称略）

タグ：織田裕二 女神の報酬 アマルフィ 佐藤浩市 天海祐希 福山雅治 戸田恵梨香

海猫（2004年 東映）

亡くなった母　野田薫（伊東美咲）　のことが原因で　美輝（ミムラ）　はフィアンセから一方的に婚約を解消され　ショックで失語症になってしまう。
故郷函館の病院で　それまで知らされなかった母の死について　祖母のタミ（三田佳子）　を問い詰める・・・



1980年代半ば　ロシア人の父と日本人の母を持ち　透き通るような白い肌と青い瞳の　野田薫　は南茅部という漁村で猟師として生計を立てている　赤木邦一（佐藤浩市）　のもとへ嫁ぐ。青い目のお嫁さんと　邦一の母（白石加代子）　ら　周囲の人たちからも歓迎され　薫もそれに応えようと　慣れない漁村での生活や猟師の妻としての役割を果たそうと　努力を惜しまなかった。



が　長女の美輝　を出産してから　夫婦の間は微妙なズレと距離が生じ始める。
慣れない漁村での生活・・・　性の不一致・・・　そして怪我をして入院した先で　邦一は看護士の　啓子（小島聖）　に心が傾いていく・・・

更に孤独感を深めてしまった薫の支えとなったのが　邦一の弟である　赤木広次（仲村トオル）　だった。そして薫は一度だけ　広次に抱かれる決心をする・・・
一年後　次女の美哉（蒼井優）　が生まれるが邦一の子ではないことが知られ　薫は体調を崩したまま　家から出ることを許されない状態に・・・



薫を助け出そうとする広次　それを追う邦一・・・　耐えられなくなった薫は　海猫の舞う太平洋へ身を投げ　広次も後を追う・・・

18年後　母である薫の生き方を考えることができる年齢に成長した美輝は　母へのわだかまりを解き　音信不通だった父とも再会し　母と広次の墓に墓参する。

伊東美咲　佐藤浩市　仲村トオル　　個のシーンも複数人のシーンも　そして何より　伊東×佐藤　佐藤×仲村　仲村×伊東　とそれぞれの組み合わせでの迫力と情念の変化が痛いほど感じられます。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(敬称略)

タグ：邦画 海猫 佐藤浩市 仲村トオル 伊東美咲

それでも花は咲いていく（2011年 ケイダッシュステージ）

セクシャルマイノリティ（性的少数者）の3人をテーマにしたオムニバス。原作は自身が　ゲイ　であることを公言している　芸人　前田健　書き下ろしの短編小説で　そこから男性が主人公となる3篇を映画化しています。

「ロリコン」「ストーカー」「マザコン」と文字にすれば気持ちが悪く　犯罪の匂いがする言葉ですが　孤独でコンプレックスを抱えながら自身に悩んでいる　心根の純粋なマイノリティ達の物語です。



「エーデルワイス」
有名進学塾の講師時代　小学生の教え子に対して犯してしまった罪を背負いながら家庭教師として食い繋いでいる　戸山勝（仁科貴）。教え子の妹である小学生に恋心を抱きながら　自身を抑えるために葛藤する・・・



「ヒヤシンス」
幼い頃の体験と　容姿の醜さから　人との関わりを避け　他人の部屋に侵入することに生きがいを見出してしまった　男（滝藤賢一）。ある時侵入したのは　言語障害者である　メグミ（宇野なおみ）の部屋。　侵入を繰り返すうちに気付かれるが　そこから二人の奇妙な関係が始まる・・・



「パンジー」
幼い頃から大好きだった　母親（麻生祐未）　を突然亡くし　気力を失いながら過去の母親に想いを馳せる　藤吉幸二（平山浩行）。病的にも見える母親への　依存心から自身を見つめ直し　父親（小木茂光）　とのわだかまりが溶けていく・・・



一見　異常にも見える3人の男たちですが　内面はデリケートでナーバスな心の持ち主なのでしょうか。「神様　こんな僕でも幸せになれますか？」がキャッチコピーです。

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タグ：邦画 それでも花は咲いていく 前田健 仁科貴 滝藤賢一 平山浩行 麻生祐未 セクシャルマイノリティ

息子へ②（2015年）

全国でもベスト８常連　強豪高校の空手道部に　君が入部して一年余りが過ぎました。
幼少の頃から続けているとはいえ　県内外トップクラスの推薦入学生も多く　入学当初は厳しい練習に大変だったでしょう。

真剣に　君なりに考えながら取組み　居残っての自主練習もよく頑張っていますね。
その成果か　春の選抜では団体戦登録メンバーに入り　一試合だけでしたが　全国の舞台に立つことができました。一年生ながら本当に頑張った成果です。

二年生になり　インターハイの組み合わせが発表されました。

しかし今回　君は団体戦登録メンバーから外れてしまいました。
７人の選手登録で　残念ながら部内８番手でした。

高校日本代表候補が数名在籍しているような部ということもあり　数多くの強豪が地元・県外から入部してきました。

より厳しい環境の中で　精一杯努力してきたと思います。
一年生が数名選ばれていることもあり　悔しい思いもしていることでしょう。

しかし　君は

間違いなく強くなっています。

上手くなっています。

君の努力と成長は誰もが認めるところです。


近畿インターハイは　チームメイトを精一杯応援しましょう。

そして来年最初の　桃太郎杯　続く　選抜大会　インターハイ　でのメンバー入りを目指しましょう。

練習は　取組み方と考え方が大切です。

量より質と言われますが　練習量が自信になります。

悔いることがないように　精一杯頑張りましょう。

タグ：空手道 インターハイ

サヨナライツカ（2010年 アスミック・エース）

「あなたは　死ぬ前に　愛したことを思い出しますか　それとも愛されたことを思い出しますか」

美しく清楚な　尋末光子（石田ゆり子）　という婚約者がいながら　赴任先のバンコクで　真中沓子（中山美穂）　と出会う　東垣内豊（西島秀俊）。
灼熱のバンコクで　お金・美しさに不自由なく暮らしていた　沓子と　壮大な夢に向かって真っ直ぐに生きるエリートビジネスマンの　豊は一瞬で恋に落ちる。



沓子が暮らす　オリエンタルホテルのスイートルーム　そして豊が暮らすアパートの一室で　愛欲の日々が始まる。
かなわぬ恋と知りながら　豊を愛する沓子・・・　沓子を愛しているが　自身の夢や人生のために　光子との結婚を捨てきれない豊・・・　そして　芯が強く一途に豊を愛し続ける光子・・・



結婚式が近づき　豊は沓子と別れる決心をする。そして沓子は突然尋ねてきた光子と出会う。このシーンの　石田ゆり子　は圧巻です。
豊への愛　芯の強さ　冷静な言葉の中に込められた激しくも　行き場のない怒り　内に秘めた凛とした強さが伝わってくる素晴らしい演技です。



光子役の中山美穂も　アイドルではなく完全に女優です。ショッピングのように男を取り替える奔放さから　一途に純真な女性を　また若くて美しく勢いのある20歳代から　人生を積み重ねて凛として生きる50歳代までを　体当たりで演じきっています。



豊役の　西島秀俊　は　タイ・バンコクという舞台がマッチしていて　好青年だが男性の部分も表現する　静と動を感じさせます。

愛し合いながらも　別れを選んだ　豊と沓子・・・　25年後に運命の再会を果たすが　そのとき沓子は病に蝕まれていた・・・

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タグ：サヨナライツカ 西島秀俊 石田ゆり子 邦画 中山美穂 バンコク

東京難民（2014年 ファントム・フィルム）

時枝修（中村蒼）　設計事務所を経営する父親からの仕送りで大学に通うが　いい加減で講義はサボり　合コンで女の子とチャラく盛り上がる　いわゆる普通の大学生。
だったが　ある日突然　学生証が失効していて　父親の設計事務所が立ち行かなくなり　父親は失踪　学費も支払期限を過ぎても払われず　除籍処分になっていた。
更に　家賃も滞納されていて　アパートから強制退去させられてしまう。



ネットカフェに寝泊りしながら　日雇いの仕事で食い繋いでいたある日　日給2万円の治験バイトを見つけ　少しだがまとまった金を手にする。
が　その夜　川辺瑠衣（山本美月）　に逆ナンされ　連れて行かれたホストクラブで高額料金を請求され　払えない修は頼み込んでその店で働かせて貰うことになる。

看護士の　北条茜（大塚千弘）　という指名客もつき　先輩の　順矢（青柳翔）　や　小次郎（中尾明慶）　とも何とか上手くやりながら生きていく・・・

しかし　順矢の指名客であった瑠衣が失踪　ツケは順矢が被ることになる・・・　茜にも頼り　何とか工面した金を　不注意から小次郎に持ち逃げされる。
瑠衣は捕まるが　ホストクラブ店長の　児玉篤志（金子ノブアキ）　からソープランドに身売りするよう脅され　見届けるように言いつけられた修は順矢と共に逃げる覚悟をし　瑠衣を実家へ帰らせる。



つてを頼って　建設会社へ住込み　働き始めるが　瑠衣の実家で農業を手伝うことになった順矢が　出発の日に篤に見つかり連れて行かれてしまう。
ホストクラブ時代の修にハマり　借金を重ねて通っていた　茜が借金のカタにと　居場所を篤に知らせたのだった。

順矢が捕まったことを知り　修もホストクラブに向かうが　そこで　順矢の覚悟と　捕まった小次郎の現実　そして　己の甘さを思い知らされ　篤に殴られ続けて　河川敷に置き去りにされる・・・

気付いたときにはホームレスの　鈴本（井上順）　らに介抱されていて　世話になりながら彼らの仕事を手伝う。そして茜がソープ嬢として紹介されている雑誌を見る・・・



何の苦労も無く学生だった男が　転落していく様　ネカフェ難民の実態　華やかな水商売の裏側　日雇い労働者の環境　など　歯車が少し狂えばこのような現実に陥ることもある・・・

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タグ：邦画 東京難民 中村蒼 山本美月 中尾明慶 大塚千弘 ネットカフェ難民

女たちは二度遊ぶ（2010年 BeeTV）

「愛されるより　忘れられない女になる」



第1話　どしゃぶりの女
飲み会で意気投合した　女（相武紗季）　を一夜限りのつもりで自宅に泊めた　男（柏原崇）　翌朝　外がどしゃぶりだったことから　雨が上がるまでと言ったものの　雨は3日間降り続けた。しかも　女は炊事も掃除もせず　男が帰ってくるまで食べ物も口にせず　家から出ずに待っている。
疎ましく感じる男だが　次第にいとおしく感じ始める。



第2話　自己破産の女
友人と入った居酒屋で　男（高良健吾）　は酩酊した　女（水川あさみ）　と知り合う。放っておけずにホテルに入った二人・・・　女は他の男との同棲を解消して　男と暮らし始める。　が　就職も決まっていない男は　仕事をしていない女との　生活費や遊行費を捻出するために　消費者金融に手を出してしまう。



第3話　夢の女
友人を待っていた駅で　美しい女（小雪）　に遭遇し心を奪われてしまった　男（小柳友）。しかし女は　その顔立ち・服装・振る舞いに反して　古い木造アパートに住んでいる。数日後　偶然再会した女に声をかけ　男はバイト先の居酒屋に招待する・・・　しかし女は一向に現れない。
男は次第に　夢と現実が混同し　その間に迷い込む・・・



第4話　（平日公休の女）
先輩宅での鍋会で知り合った　女（優香）　と　男（塚本高史）　は付き合い始める。百貨店の化粧品売場で働く女の休日は平日の木曜日。男は毎週水曜の夜に　百貨店出口で女を待ち　女は男のアパートに泊まるようになる・・・　が　男は振られた元カノを引きずっている。
ある日　元カノからよりを戻そうと連絡があり　女の頼みで　別れてよかったと思えるくらいの酷いことをして　と言われる。



第5話　つまらない女
小説家（ユースケ・サンタマリア）　と　籍は入れていないが　夫婦同然に暮らしている　女（長谷川京子）　との物語。平凡な日常で変化がなく　小説のネタが浮かばないのは　この環境のせいだと思った男は　女に別れを切り出し　そして女は出て行く・・・



当時はBeeTV最高傑作といわれ　短期間ながら異例の劇場公開も行われているドラマです。第4話で酷いことをされたときの　女の行動が素晴らしく　感じるものがありました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（敬称略）

タグ：女たちは二度遊ぶ BeeTV 相武紗季 水川あさみ 小雪 優香 長谷川京子 オムニバス ドラマ

駅STATION（1981年 東宝）

刑事であり　射撃のオリンピック選手でもある　三上英次（高倉健）　と３人の女性・・・　その女性を取り巻く環境やしがらみ　情念　情愛　など　やり切れない思いが　深く・・・重く・・・　沁みる人間ドラマです。



直子（いしだあゆみ）
1967年　英次は　刑事の職務とオリンピック選手としての責務などが原因で　妻の直子と離婚する事になる。4歳の息子とも別れてしまうことになるが　動き出した汽車の中から笑って敬礼する　直子の目は涙が溢れていた。
傷心の中　ある日の検問中に　上司の　相馬（大滝秀治）　が　警察官連続殺人犯　森岡茂（室田日出男）　に射殺される。犯人を追跡したいが　オリンピック選手である英次は危険を伴うその職務から外されてしまう・・・



吉松すず子（烏丸せつこ）
1976年　英次の妹　冬子（古手川祐子）　が結婚する事になる　が　相手は冬子が愛し
　英次の幼馴染でもある　義二（小松政夫）　ではなく　伯父が勧めた男と結婚した。妹の心に　とまどいやどうしようもない感情を見た英次はとまどい・・・　義二は荒れた・・・
オリンピック強化コーチと刑事を全うする英次は　赤いミニスカートを狙う通り魔を追っていた。浮かんだ犯人を捕らえる為　犯人の妹　吉松すず子　を尾行する際中　強化コーチ解任の知らせ・・・　スパルタ指導に対する選手たちからの造反だった・・・
真っ直ぐなすず子は愛する　チンピラ　木下雪夫（宇崎竜童）　の子を堕ろす・・・　伝わらない気持ちの擦れ違いと　裏切り　自己保身　などの歪んだ感情が交錯する・・・　
そして　英次の前に　すず子の兄で　通り魔犯の　吉松五郎（根津甚八）　が現れた時　すず子の絶叫が響く・・・



桐子（倍賞千恵子）
1979年　4年間　差し入れを続けていた英次の元に　吉松五郎から死刑執行の手紙が届いた。感謝も綴られている手紙を読み　英次は刑事を辞職する決意をより固める。
すず子は相変わらず食堂で働いていて　雪夫は妻と子供を連れて　すず子の前を通り過ぎる・・・時の経過を感じながら　ふと入った小さな居酒屋・・・この店を切り盛りする　桐子に惹かれ・・・桐子もまた英次に惹かれる・・・



ここから　英次　桐子　と　連続殺人犯の森岡茂　が絡むクライマックスになります。
情景と心情の表現が　深く　そしてとても重い　30年以上前の邦画です。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（敬称略）

タグ：駅 駅STATION 高倉健 倉本聰 邦画

ゼロの焦点（2009年 東宝）

原作は松本清張の長編推理小説。
1961年に　映画化・ドラマ化　そして1971年以降も5度ほどドラマ化され　様々な役者さんが演じている大作です。



今回は2009年に上映された作品を観ました。
時代は1957年頃　鵜原憲一（西島秀俊）　と見合い結婚した　禎子（広末涼子）　は仕事の引継ぎで金沢へ行ったきり　予定日を過ぎても戻らず　行方不明となった憲一の足跡を辿る。
失踪の理由も見当がつかず　憲一の後任である　本多良雄（野間口徹）　の協力を得ながら　憲一の足跡を調べ始める中　次々と連続殺人が起こり　憲一にかかわりのある者たちが殺されていく・・・



禎子は　憲一のかつての得意先である　室田耐火煉瓦会社で　社長夫人の　室田佐知子（中谷美紀）　そして　受付嬢の　田沼久子（木村多江）　という二人の女に出会う。この3人の女達　それぞれの生い立ちと運命が複雑に絡み合っていく・・・
そして真相が明らかになるとき　思いもよらない事実が・・・

推理小説なのですが　3人の女性の生き様にスポットを当てた描写であり　中谷美紀　木村多江　広末涼子　が昭和30年代を必死に生き抜く女性の深層心理を好演しています。



このような作品は　２時間ほどの映画にまとめるのが難しいと感じます。ドラマであれば1クール12時間ほどで表現できますが　凝縮しなければならない映画は　大作といわれる小説の　どこまで再現できるか・・・が難しいなと感じました。
終戦から10数年・・・まだまだ混乱が残り　今とは異なる貧富の差があり　私の両親は中学生くらいでしょうか　祖父母が今の私と同年齢で　このような時代を生きてきたのかな　という感慨を覚えながら鑑賞しました。

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タグ：中谷美紀 木村多江 邦画 松本清張 広末涼子 ゼロの焦点 西島秀俊

今度は愛妻家（2010年 東映）

構成が素晴らしく　途中で「えっ・・・」　と思わされてしまいます。
とにかく　薬師丸ひろ子　が　しおらしく　そして　可愛く・・・　夫婦愛をテーマにした物語です。



北見俊介（豊川悦司）　は　有名なカメラマンだったが　今は仕事もなく　貯金を食いつぶしながら　ニートのような生活を送っている。
不満を抱えながらも　かいがいしく夫の世話を焼く　明るく可愛い妻の　さくら（薬師丸ひろ子）　や　俊介の写真に惚れ込み　収入度外視で助手を務めている　古田誠（濱田岳）　さくらの父で　オカマになってしまったが　俊介の良き理解者である　原文太（石橋蓮司）　らを裏切り続けるような自堕落さである。



健康志向と子作りをせがむ　さくらを疎ましく感じながら　適当にやり過ごしていた　俊介だが　オーディション用の写真撮影にやって来た　蘭子（水川あさみ）　とよからぬ雰囲気になり　蘭子がシャワーを浴びているときに　出掛けたはずの　さくらが忘れ物を取りに帰宅してしまう。
そして　とうとう愛想を尽かされ　さくらは戻ってこない・・・
しばらくは独身生活と楽しんでいた俊介だが　次第に苛立ちを感じ始める・・・

ある日　突然戻ってきたさくらは　一年前から好きな人がいると　離婚を切り出す。そして離婚記念に写真を撮って欲しいとせがむ・・・
一年前の沖縄旅行以来　初めてカメラを手に取り　さくらを撮る俊介。



好きで　愛して　結婚したはずなのに　時の経過と共に　慣れるのか当たり前になるのか　いなくなって初めて　さくらの存在に気付く俊介・・・
初さくらに初めて想いを告げるが　取り戻したくてもどうしようもない後悔が圧し掛かる・・・

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タグ：邦画 豊川悦司 今度は愛妻家 石橋蓮司 薬師丸ひろ子 濱田岳 水川あさみ 夫婦愛

カノジョは嘘を愛しすぎてる（2013年 東宝）

6/6に　フジテレビ　土曜プレミアムで放送されましたので録画して観ました。
音楽の要素が色濃く　聴く側ではなく演奏する側の人には面白い映画だと思います。私も時々ですが　小さなライヴハウスで演奏しますので　共感できる部分もあり　ベタなラブストーリーですが　楽しく観ました。



特に　5000人のオーディションで選ばれた　ヒロイン　大原櫻子　の声はよく通る乾いた声で　素晴らしいヴォーカルです。



坂口俊(三浦翔平)　 小笠原秋(佐藤健)　大野薫（水田航生）　矢崎哲平（浅香航大）　は　バンド「CRUDE PLAY」（クリプレ）　として活動していて　高校卒業後に　プロデューサー　高樹総一郎(反町隆史)　に見出されメジャーデビューを果たす。
しかし　デビュー前に演奏をスタジオミュージシャンに代えられていることに気付きバンドの楽曲を手掛けている　秋は脱退する。
代わりにゴーストミュージシャンだった　篠原心也(窪田正孝)　を加えて　クリプレ
はデビューする。秋はクリプレに一員だが表には出ず　楽曲提供という役どころを　葛
藤しながらも全うしている。



ある日　秋は　小枝理子(大原櫻子)　と出会い　気まぐれから「一目惚れした」と告白
する。理子も　君島祐一(吉沢亮)　 山崎蒼汰(森永悠希)　とバンド活動をしていて　ヴ
ォーカルとギターを担当している。
そして　いつも練習している河原で　高樹は理子の声に惚れ込み　スカウトする・・・
しかし　クリプレと同じく演奏はゴーストのスタジオミュージシャンに・・・と伝えら
れる。

そして　理子のバンド　「MUSH&Co.」　のデビューも決まるが　秋と理子のスキャ
ンダルが報道されてしまう。

音楽を心から愛する　秋と理子　音楽をビジネスと捉えている高樹　その高樹と秋と
を二股している　事務所のスター　茉莉(相武紗季)。
最初の出会いが　「一目惚れした」　という嘘から始まった　ラブストーリー・・・　嘘は重なり　想いとは異なる方向へと向かってしまう　秋と理子・・・
ベタだけれども　純　を感じられる映画です。



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（敬称略）

タグ：カノジョは嘘を愛しすぎてる 三浦翔平 佐藤健 窪田正孝 大原櫻子 バンド

プリンセストヨトミ（2011年 東宝）

「その日大阪が全停止した。」



東京から大阪にやって来た３名の　会計検査院調査官。彼らの仕事は国家予算が正しく使われているかの調査。エリートで税金の無駄遣いを絶対に許さない　鬼の松平こと　松平元（堤真一）　人並みはずれた勘で時折大仕事をやってのける　ミラクル鳥居こと　鳥居忠子（綾瀬はるか）　フランスとのハーフでクールな新人調査官　旭ゲーンズブール（岡田将生）。
３名は順調に仕事を進めるが　訪れた　空堀商店街　で妙な疑念を抱く。



お好み焼きや「太閤」の　真田幸一（中井貴一）　と　竹子（和久井映見）　夫妻。彼らが店を営んでいる商店街で　松平達は　財団法人OJO（大阪城跡整備機構）　の調査を始め　順調に終了するかと思われたが　妙な違和感を感じ始める・・・
しかし　徹底的な調査にもかかわらず　経理担当　長曽我部（笹野高史）　にのらりくらりとかわされる。

違和感はあるものの　どこで誰に調査しても　不審な点が出てこない・・・まるで大阪中が口裏を合わせているように・・・

そして再び訪れた　OJO　で松平の前に現れたのは・・・大阪国総理大臣と名乗る　真田幸一　そうお好み焼き「太閤」の店主だった。



結末は大阪中を巻き込む　壮大なスケールで　冒頭からの感覚とは異なる展開で　歴史を覆す大事件に発展します。豊臣・徳川時代から　４００年に渡って　封印されてきた扉が　３名の調査官と　商店街に生まれ育った少年少女が鍵となることで　開きます。

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タグ：堤真一 プリンセストヨトミ 邦画 綾瀬はるか 中井貴一 和久井映見 岡田将生 大阪国

イキガミ（2008年 東宝）

24時間後に死を迎えると伝えられたとき　
何を思いますか・・・　最後の時をどう過ごしますか・・・

国民に生命の価値と死の恐怖を植え付ける目的で　「国家繁栄維持法」　が施行され　全ての子供が小学校入学前に　「国繁予防接種」　を受ける。
そして　18歳から24歳の中で　1000人に1人　死を迎える。該当者には死の24時間前に　「逝紙（いきがみ）」　が届けられ死亡宣告が下される。



藤本賢吾（松田翔太）
厚生保健省に勤め　政府から発行された　逝紙　を本人に届ける職務を任命される。

島田（劇団ひとり）
藤本と同期の職員。かつて最愛の恋人が　逝紙　を受け取り亡くなったことから　国家繁栄維持法　に反対の思想を持つ。

石井課長（笹野高史）
藤本の上司。葛藤する藤本を諌めながら　職務遂行を促す。



逝紙　が届けられた3名の物語・・・

田辺翼（金井勇太）　は　森尾（塚本高史）　と組んでミュージシャンを目指していたが　自分だけがスカウトされ　メジャーデビューを叶えるが　逝紙が届く・・・

国家繁栄維持法　支持の女性議員　滝沢和子（風吹ジュン）　と　逝紙が届けられた　引きこもりの息子　直樹（佐野和真）　との物語・・・

事故で視力を失った妹　さくら（成海璃子）　の兄　さとし（山田孝之）　は逝紙を受け取ることで　さくらへの角膜移植を決意する・・・



3名各々が　24時間という残された時間をどう生きるか・・・実際には起こりえない物語ですが　我が身に降りかかればどう捉えるか・・・　思慮深く鑑賞しました。

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タグ：邦画 イキガミ 松田翔太 国家繁栄維持法 劇団ひとり 成海璃子

終の信託（2012年 東宝）

長く病を患い　当然完治は見込めず　職にも就けず　治療費や家族への負担は増すばかり・・・
自分がそのような境遇になったとき　何を望みますか・・・



重度の喘息を患い　25年もの間　入退院を繰り返す　江木秦三（役所広司）。主治医の　折井綾乃（草刈民代）　は呼吸器内科のエリートだが　長く不倫関係にあった同僚の医師　高井（浅野忠信）　から酷い言動で別れを告げられ　自殺未遂騒動を起こしてしまう。

そんな中　江木との触れ合いで　心の内を見せ合い　癒されてゆく・・・　そしていつしか　主治医と患者以上の感情を寄せるようになる。
自らの生命を悟った　江木は信頼する折井に　チューブだらけで肉の塊と化してまで生きさせられるのであれば　楽にして欲しいと懇願し　折井はそれを約束する。

2ヵ月後にその時はやって来る・・・　江木は心配停止となり　折井は葛藤の中で江木との約束を守り　治療を中止することを家族に勧める。



3年後　その決断が殺人事件として刑事事件に発展。検察官の　塚原（大沢たかお）　と　折井　はお互いに強い信念を持って対峙する・・・

結果　折井は執行猶予付きながら実刑判決を受ける。



仕事も出来ず　完治どころか人生の先が見えてきたとき　あなたは何を思いますか？
治療費　疲労　心労　など　周囲に　特に家族に　かけてしまう負担は計り知れません。本人も苦しいばかりですし　楽になりたいと願うこともあるでしょう。
自分の妻または夫が　そうなってしまった場合　何を望むのか？　安楽死や尊厳死を選び　それが残された者の為だと考えるのは　身勝手なのでしょうか？　自己満足なのでしょうか？　考えさせられました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（敬称略）

タグ：役所広司 邦画 終の信託 草刈民代 浅野忠信 喘息 安楽死 尊厳死