SSブログ

海を感じる時(2014年 ファントムフィルム) [哀]

1970年代後半の原作。高校生の男女が 男性へ・・・ 女性へ・・・ と成長していく過程での 閉鎖的な空間や思いのすれ違い 美しくも見苦しくもあり かつ一途ながら歪んでいるようにも感じる相手への思いを 生々しく描写しています。

海を感じる時①.jpg

高校2年 新聞部の 恵美子(市川由衣) は部室で暇を持て余していたところ 先輩の3年生 洋(池松壮亮) と顔をあわせ キスを迫られ衝動的に許してしまう。
しかし 恵美子の気持ちとは裏腹に 洋は 「女の人の体に興味があっただけ。君じゃなくてもよかった」 と告げる・・・

海を感じる時③.jpg

それぞれの生い立ちから作られた人格・・・ 恵美子は拒絶されながらも一途に 洋を求める・・・
洋も拒みながらではあるが 恵美子の身体だけを求める・・・
卒業・進学と共に洋は上京するが 恵美子の思いは増し 厳格な母親とぶつかりながらも 洋の元へ通いつめては身体を差し出し 洋の近くにいたい一心から 卒業と同時に東京の花屋で働き始める。

海を感じる時④.jpg

そして月日はたち 少女から女へと目覚めていく中で 洋との関係に寂しさを募らせ 求める立場ではなく求められたいと願うようになり 少しずつ心が変わっていく・・・
その頃から 洋の心は逆に 恵美子へと向かっていき すれ違いが摩擦を生み 傷つき 反発しあいながら それぞれの立場が逆転していく・・・

海を感じる時②.jpg

純粋なラブストーリーではなく 男子・女子から男性・女性へと変化する心情を 猟奇的に描いている 池松壮亮 と 市川由衣 の世界です。

                                                           (敬称略)
nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。