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終の信託(2012年 東宝) [哀]

長く病を患い 当然完治は見込めず 職にも就けず 治療費や家族への負担は増すばかり・・・
自分がそのような境遇になったとき 何を望みますか・・・

終の信託①.jpg

重度の喘息を患い 25年もの間 入退院を繰り返す 江木秦三(役所広司)。主治医の 折井綾乃(草刈民代) は呼吸器内科のエリートだが 長く不倫関係にあった同僚の医師 高井(浅野忠信) から酷い言動で別れを告げられ 自殺未遂騒動を起こしてしまう。

そんな中 江木との触れ合いで 心の内を見せ合い 癒されてゆく・・・ そしていつしか 主治医と患者以上の感情を寄せるようになる。
自らの生命を悟った 江木は信頼する折井に チューブだらけで肉の塊と化してまで生きさせられるのであれば 楽にして欲しいと懇願し 折井はそれを約束する。

2ヵ月後にその時はやって来る・・・ 江木は心配停止となり 折井は葛藤の中で江木との約束を守り 治療を中止することを家族に勧める。

終の信託③.jpg

3年後 その決断が殺人事件として刑事事件に発展。検察官の 塚原(大沢たかお) と 折井 はお互いに強い信念を持って対峙する・・・

結果 折井は執行猶予付きながら実刑判決を受ける。

終の信託②.jpg

仕事も出来ず 完治どころか人生の先が見えてきたとき あなたは何を思いますか?
治療費 疲労 心労 など 周囲に 特に家族に かけてしまう負担は計り知れません。本人も苦しいばかりですし 楽になりたいと願うこともあるでしょう。
自分の妻または夫が そうなってしまった場合 何を望むのか? 安楽死や尊厳死を選び それが残された者の為だと考えるのは 身勝手なのでしょうか? 自己満足なのでしょうか? 考えさせられました。

                                                           (敬称略)
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