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ゼロの焦点(2009年 東宝) [哀]

原作は松本清張の長編推理小説。
1961年に 映画化・ドラマ化 そして1971年以降も5度ほどドラマ化され 様々な役者さんが演じている大作です。

ゼロの焦点①.jpg

今回は2009年に上映された作品を観ました。
時代は1957年頃 鵜原憲一(西島秀俊) と見合い結婚した 禎子(広末涼子) は仕事の引継ぎで金沢へ行ったきり 予定日を過ぎても戻らず 行方不明となった憲一の足跡を辿る。
失踪の理由も見当がつかず 憲一の後任である 本多良雄(野間口徹) の協力を得ながら 憲一の足跡を調べ始める中 次々と連続殺人が起こり 憲一にかかわりのある者たちが殺されていく・・・

ゼロの焦点②.jpg

禎子は 憲一のかつての得意先である 室田耐火煉瓦会社で 社長夫人の 室田佐知子(中谷美紀) そして 受付嬢の 田沼久子(木村多江) という二人の女に出会う。この3人の女達 それぞれの生い立ちと運命が複雑に絡み合っていく・・・
そして真相が明らかになるとき 思いもよらない事実が・・・

推理小説なのですが 3人の女性の生き様にスポットを当てた描写であり 中谷美紀 木村多江 広末涼子 が昭和30年代を必死に生き抜く女性の深層心理を好演しています。

ゼロの焦点③.jpg

このような作品は 2時間ほどの映画にまとめるのが難しいと感じます。ドラマであれば1クール12時間ほどで表現できますが 凝縮しなければならない映画は 大作といわれる小説の どこまで再現できるか・・・が難しいなと感じました。
終戦から10数年・・・まだまだ混乱が残り 今とは異なる貧富の差があり 私の両親は中学生くらいでしょうか 祖父母が今の私と同年齢で このような時代を生きてきたのかな という感慨を覚えながら鑑賞しました。

                                                           (敬称略)
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