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北京的西瓜(1989年 松竹) [喜]

バブル景気真只中の1989年。船橋市郊外の小さな八百屋を舞台に 貧しい中国人留学生のため 生活の全てを捧げた夫婦と家族 留学生たちの交流を描いた実話。

北京的西瓜①.jpg


ベンガル もたいまさこ 林泰文 柄本明 天宮良 浅香光代 入江若葉 峰岸徹
笹野高史 木野花 南伸坊 他

個人経営の 肉屋 魚屋 八百屋 が成り立っていたころの1989年 千葉県船橋市郊外の「八百春」へ 近くに住む一人の中国人留学生が訪れた。
日本の野菜は買いたくても高く 手が出せず まけてくれ という留学生。いつまでも帰らない留学生に業を煮やし ジャンケンで勝てば負けてやるという店主。結果は留学生が勝ち 10円になった野菜を買って帰っていく。

数日後 また留学生が現れ 今度もジャンケンになるが 店主が勝ち 留学生は何も買えずに帰っていく。

ある日 店主は 栄養失調になり病院へ運ばれる寸前の留学生と再会する。貧しい中で 懸命に勉強し 異国で生きている留学生たちを見かねた店主は 店の野菜を原価以下で販売し 他にも様々な援助を行い始める・・・

北京的西瓜③.jpg


留学生たちは「日本のお父さん」と慕い 集まってくる。
店主は慕ってくる留学生たちに献身的にかかわるが 当然のごとく八百屋の経営は傾いていく・・・

北京的西瓜②.jpg


地方の個人商店が潤い 勢いのあったバブル期。どんぶり勘定でも成り立っていた商店は多く お金に余裕があれば心にも余裕を持て 情熱く人を支援することで 優越感や満足感のような感情を得る人も多かったと思う。

留学生との再会シーンは中国で撮影予定だったが 撮影中に「天安門事件」が起こり断念。
事件に対する抗議の意味を込めて 37秒間の空白場面が挿入されている・・・

(敬称略)
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