Undo~アンドゥ~ (1994年 ヘラルドエース) [哀]
Undo (1994年 ヘラルドエース)
このパッケージを見て 豊川悦司 と 山口智子 のラブストーリーだと思いました。
・・・が 予想とは全く異なっており まるで二人芝居のような邦画でした。
出演も カウンセラー役の 田口トモロヲ を含めて3人の役者さんのみ。
由起夫(豊川悦司) と 萌実(山口智子) が暮らしており 由起夫は忙しく かまって貰えずに退屈な萌実は 精神的に病んでしまい 「強迫性緊縛症候群」 という聞いたこともない診断を受けます。
飼い始めた 亀 にはじまり 果物・ハサミなど 部屋にあるものを縛ることで 不安感を補うというような症状に陥ってしまいます。
編み物をしていて自分の手を毛糸で がんじがらめに縛ってしまうことが発端で異変に気付くのですが 縛り方も統一性も正確性も無く ぐじゃぐじゃ といった様相です。
次第に 萌実 は自分自身を縛ることを 由起夫 に要求。
由起夫は ワイルドターキーを煽りながら 言われたとおりに縛る・・・ が 朝目覚めると 萌実 はいなくなっている・・・
このような あらすじで シンプルというか・・・ なんというか・・・ 45分間の二人芝居でした。
物語とか展開を楽しむというよりは 豊川悦司 と 山口智子 という役者さんの 「LIVE」 のようでした。
特に 萌実 の猟奇的な表情 中でもシーンごとに全く異なる「目」。
目は口ほどに物を言う といいますが 背中が「ぞくっ」とするような表情は これまで私が抱いていた 山口智子 とは違うものでした。明るく 天真爛漫 という印象が強かった女優さんですが 全く別の顔を見ることが出来ます。
観る側の 感性 と 捉え方次第で 面白くも また如何様にもなる 不思議な映画です。
(敬称略)
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