HANA-BI(1998年 日本ヘラルド映画) [哀]
不治の病に冒され 余命僅かとなった 妻・美幸(岸本加世子) を見舞っていた 刑事の 西佳敬(ビートたけし) は自分の代わりに張り込んでいた 堀部泰助(大杉漣) が撃たれたと知らせを受ける。
一命こそ取りとめたものの 堀部は車椅子での生活を余儀なくされる・・・
西たちは犯人を追い詰めるが 抵抗する犯人が発砲。西の部下が犠牲になってしまう。
このことがきっかけで 刑事を退職した西は 暴力団から金を借り 美幸に何不自由ない生活をと思い立つが 当然のように返済は滞っていく・・・
一方 車椅子生活となった堀部は 妻と子にも出ていかれてしまい 自殺未遂を起こしながら孤独に生きている・・・
首が回らなくなった西は 堀部と 犠牲となった部下の妻へ金を残し 美幸を最後の旅行に連れて行こうと 銀行強盗を犯してしまう・・・
美幸との旅行中 追いかけてきたヤクザを皆殺しにし 最後は元同僚の刑事に追い詰められる。
そして ヤクザから奪っていた拳銃で 妻・美幸を・・・ その後に 自身も・・・
他に 寺島進 芦川誠 逸見太郎 西沢仁 白竜 薬師寺保栄 渡辺哲 など
極端に台詞が少なく 表情や情景から いろいろな想像を掻き立てられ 考えさせられる作品です。
鮮やかに大きく輝き 一瞬で消える HANABI・・・ 北野武監督独特の暴力描写も見事です。
(敬称略)
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