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アントキノイノチ(2011年 松竹) [哀]

それでも 遺されたのは 未来

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高校時代 山岳部同級生との人間関係に深く傷つき トラウマから心が壊れてしまった 永島杏平(岡田将生) は躁鬱病に悩まされていた。
長い治療を経てようやく状態が安定した杏平は 父が見守る中 古田厚志(鶴見辰吾) が経営する 遺品整理会社「クーパーズ」で働き始め リーダーの 佐相博(原田泰造) 先輩の 久保田ゆき(榮倉奈々) から仕事を教わる。

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様々な過去や現在 生い立ちや環境から作られた 「命」 と向き合う現場を経験し 少しずつではあるが 杏平は成長していく。
が 高校時代のトラウマは重く 不安の中で平静を装っていた当時 親友が学校内の人気者である 松井新太郎(松坂桃李) からネットいじめに遭った末 杏平の目前で自殺。それ以降松井の悪意は杏平に向けられ 杏平の中にも松井への憎しみが・・・やがてそれは殺意に変わっていった。

ゆきもまた 凄惨な過去を抱えて苦しんでいた。高校時代に同級生からレイプされ 更に妊娠が判明。自らの葛藤を分かっていたかのように子供は流産してしまう・・・望んではいなかった子供とはいえ 一つの命を失くしたことで ゆきは自分自身を責め続けてきた。

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お互いの苦悩を少しずつ打ち明けながら 魅かれていく杏平とゆき。しかし母親が自分の幼い姉妹を餓死させた家での遺品整理中に ゆきは言いようのないショックを受け クーパーズから消えてしまう。

数ヵ月後 杏平が見つけたゆきは 介護施設で働いていた。入所者との野外活動中 小さな子供が道路へ出てしまい 気付かずに走ってきた自動車に轢かれそうになり ゆきは駆け出す・・・

人はみな平等・・・ではありません。生まれる家も父も母も選べません・・・反対に父も母も子供は選べません。家庭環境や収入も様々ですし 時を経てそれは 良いようにも悪いようにも変化します。

努力や周囲の手助けで補えることもありますが 最後は自分です。
生きるのであれば 「強く」 と感じました。

他に 染谷将太 津田寛治 堀部圭亮 壇れい 柄本明 斎藤洋介

                                       (敬称略)
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