ラストラブ(2007年 松竹) [哀]
ニューヨークのジャズシーンで サックスプレイヤーとして活躍する 阿川明(田村正和) はバースディライブ当日 花束を持って舞台へ上がろうとした妻 阿川友美(高島礼子) を亡くす・・・
妻の死をきっかけに ジャズのある生活を捨て 同級生である 朝倉大吾(片岡鶴太郎) の旅行会社へ勤め 娘と静かに暮らしている。
ある朝 清掃局の職員 上原結(伊東美咲) から ゴミの出し方を厳しく注意されてしまい腹立たしい朝を迎えるが 急遽出張となったニューヨーク行きの機内で 結と偶然再会する。
更にニューヨークでも再会することになり 戸惑いながらも言葉を交わすうち 結は明に魅かれはじめ 明もまた・・・
帰国後は娘の佐和も 結を慕うようになり 妻を亡くした明と 婚約を破棄された結は 年齢の幅を超えて お互いを意識し始める。
が そんな時 体調を崩した明が医者から告げられた酷な宣告・・・亡くした妻と同じ病名で 余命3ヶ月・・・
明は病を隠して サックスプレイヤーとしての再起に賭ける。結は余命を知りながらも 明の思いを受け止め 佐和の世話を願い出る。 が 佐和もまた明と結の思いに気付き 結を明の元へ向かわせようとする。
独特の個性を持つ 田村正和。どの作品を観ても 田村正和は田村正和であり それが作品として成立する数少ない俳優だと思います。
共演したプロのジャズプレイヤーを唸らせたといわれる サックスの音色も見事です。
(敬称略)
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