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ふしぎな岬の物語(2014年 東映) [喜]

海と花畑に囲まれた里で 小さな喫茶店を営む女店主と 店に集う人々との 心温まる交流を描いた人間ドラマ。

ふしぎな岬の物語①.jpg

早くに夫を亡くし 心の安寧を求める 柏木悦子(吉永小百合)。彼女が岬の突端で営む「岬カフェ」には 珈琲と彼女を目当てに人が集まってくる。
45歳になる甥の 柏木浩司(阿部寛) は はやらない何でも屋を営みながら 30年来の常連客で不動産屋に勤める タニさん(笑福亭鶴瓶) と共に 悦子を献身的に見守っている。

そんな穏やかな中 常連客の娘で 長い間音信普通だった 竜崎みどり(竹内結子) が突然帰郷することで 里に少しの変化が起こり始める。

ふしぎな岬の物語②.jpg

突然の病気で母を亡くした幼い娘と父・・・ 親から継いだ家業をダメにしてしまいどうしようもなくなってカフェに入った泥棒・・・ 自らの意思を通して結婚したが上手くいかずに出戻った漁師の娘・・・ その娘と身体を悪くした父親との交わり・・・ 会社から子会社への異動を伝えられ落胆する常連客・・・

そして 事件が起こり 悦子の秘めていた心の声が 吐き出される・・・

ふしぎな岬の物語③.jpg

純朴な人々の中で ささやかだが 心温まるエピソードが連なり 人は支えながら生きている という事を考えさせられます。

井浦新 笹野高史 らが作品に寄り添うような印象も感じました。

                                                          (敬称略)
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