ソロモンの偽証 前編・事件(2015年 松竹) [怒]
稀に見る大雪のクリスマス 前夜に転落死したと思われる 中学2年の男子生徒が見つかる。 警察 学校 教師達は自殺と断定するが 殺人を目撃したという告発状が届く。
緊張感が駆け巡り 報道は加熱し 事件の連鎖が始まる・・・
そして 様々な思いと 疑心暗鬼が拡散する中で 大人達を見限った一人の生徒 藤野涼子(藤野涼子) が真相を突き止めようと行動を起こし 学校内で裁判を開廷しようとする・・・
「嘘つきは 大人のはじまり」 のキャッチコピーを掲げ 人間の資質 教職という人種の感覚 報道の倫理観 親子(家族)の信頼 といった深い心情の部分を描いています。
役名と同名デビューの 藤野涼子(藤野涼子) を始め 中学生役の演技も熱が入っていて素晴らしく 特に 三宅樹理役の 石井杏奈 と 森内恵美子教諭役の 黒木華 は怪奇的です。 藤野剛(佐々木蔵之介) 藤野邦子(夏川結衣) 三宅未来(永作博美) 北野教諭(松重豊) など 演技派俳優との相乗効果も感じられます。
鑑賞チケットをいただいたこともあって 久しぶりに劇場で観ました。今日現在 公開中ですので詳細は記しませんが 「八日目の蝉」チームの作品とあって 中学生から大人までの内面が 深く描かれています。正義感があれば 保身もあり 嘘もあれば それを嫌う正直さもあり 真っ直ぐさもあれば 歪んだ感性もあり 年齢を重ねるごとにいろんな 背景を背負い 人格は形成されていくのだと感じます。
エンドロール後の 予告も上手く煽られてしまい 後編も劇場で観たくなります。
(敬称略)
2015-04-01 22:29
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