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苦役列車(2012年 東映) [怒]

苦しいお小遣い事情の中 劇場で観た数少ない邦画です。
何を観るとも決めずに イオンシネマ へ出掛け 他にメジャーな作品もあったのですが 何故かタイトルと 森山未夾 の表情(ポスター)に魅かれて チケット売場へ・・・ 何とこの作品は 私が本日初のチケット購入でした。
上映時間には数人の観覧客がいたものの 人の気配を邪魔に感じるほどでもなく 満足な鑑賞でした。

苦役列車①.jpg

とにかく不運を絵に描いたような主人公 北町貫多(森山未夾) 19才。
小学生の頃 父親が性犯罪を犯して一家はバラバラに・・・ 転校を繰り返す中で希望を失った青春を過ごす。
中学卒で家を飛び出し ロクな職もなく 港湾での日雇い荷役労働でその日を暮らしている。日当はその日の内に 酒 と 煙草 と 風俗 に消えていき 家賃や光熱費の支払いにも事欠く始末。
時代背景はバブル絶頂期だと思いますが 裏側で生活していたであろう若者を 「友ナシ、金ナシ、女ナシ。この愛すべき、ろくでナシ」 のキャッチコピー通り 森山未夾 がリアルに表現しています。

苦役列車②.jpg

友達は利用するもの 女はやらせてくれるかどうか くらいにしか思っていない 貫多 だが 港湾現場でアルバイトをしていた 日下部正二(高良健吾) と意気投合し 唯一のまともな趣味である 読書 がきっかけで古本屋で働く 桜井康子(前田敦子) に一目惚れする。 が 性格がひん曲がっているというか 言葉が見つからないほどの クズ な言動で せっかく正二が仲を取り持ってくれても 台無しにしてしまい 何もかも上手くいかず また歪んでいく・・・ 
卑猥で 卑屈で・・・でも何となく分からないでもない・・・のは私の中にもこういう一面があるのかも知れません。(貫多のような言動はとてもできませんが・・・)

苦役列車③.jpg

最低の人間を演じているのですが その中にほんの少し 本当に少しだけですが 本当は 友達と 彼女と 周囲の人たちと 上手く付き合いたいと一生懸命ながら 上手くコミュニケーションが取れず 照れ隠しもプラスされて・・・ と垣間見えるのが 森山未夾 の好演技ではないのかと感じました。

苦役列車④.jpg

                                                            (敬称略)
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